L25を見て驚いた。

巻末の「やさぐれるにはまだ早い!」を書いている豊島ミホちゃんが田舎に帰るという。
同じ故郷、同じ歳。
申し訳ないが、作品は読んだことがなく、他人のレビューを聞いたくらい。
それでも、親近感のような不思議な感情を覚えないわけがない。

そして、今回のこと。

最初は、え?という程度で読んだ。
意味をたどるため、再度読む。
電車で読んでいたのに、ボロボロと泣けてきた。
一緒にいる人がぎょっとした。
「なんで!?」と半笑いさえ。私も笑う。なんでかわからない。
ネットで情報を探したら、休業すると昨年の秋から公言していたらしい。
田舎を肯定しているような作家ではなかった。
だから、休業するとしても、こっちの雑誌で連載をしたり、こっちにある出版社で本を出しているのだから、
こっちにいればいいだけの話ではないか、と。
夢破れ、もしくは目標を見失い、
または家庭の事情で、田舎に帰る友達を何人も見てきた。
つらかった。もっとがんばろうよ。こっちにいた方がいいよ。
そんなふうに思っていた。

そしてそうはなるまいと思ってきたから、今の私がある。
「帰る」ことが、イコール「負け」ではない。
でも、帰らないでほしい。
同じ「物書き」というだけで、あったこともない人間に、なぜか強くそう思った。

書くことは内面と向き合うこと。
それが辛くないわけではないのだと思う。

わたし。

一人暮らし。吉祥寺で毎月の家賃7万5千円。

頼れる友人はいるが、本当に困ったときに私が頼るかどうかはわからない。
一人で仕事をしていると、不安でしょうがなくなる時がある。
ネックである家賃は、東京にいる限り払い続けなければいけない負債。
その金額に、時々負けそうになる。

きっと、そんな人も少なくないはずだ。

豊島ミホちゃんが何を思って帰るのか。
余計なおせっかいだけど、聞いてみたい。
記事を読んでから、ずっと胸がざわざわとしている