小さいころからものを書く仕事がしたいとしか思ったことがなかった。
中学生のときに県の読書感想文コンクールで一席と優秀賞を取った。

「マスコミ系の仕事をするなら東京に行くしかない!」と、
普通ならバラ色であるべき高校生活ではなく、東京だけを意識して思いを馳せる高校生になった。
やりたいことも夢もあるのに、田舎で何もできずにいることがはがゆかった。

禁止されていたアルバイトで貯めたお金だけを頼りに
日本ジャーナリスト専門学校に入学。(理由:学費が安かったから。)
杉並区にある学生寮の4人部屋で東京生活をスタートさせた。

朝7時から1つ目のバイト、お昼は学校、夜は可愛がってもらった先生のつながりで小さいエディトリアルデザイン会社で終電まで、土日はもうひとつのバイト。
ゼロから始めたエディトリアルデザインのアルバイトは、時給が安かったけど楽しかったし、生活も充実していた。

でも。

生活するためのお金を稼ぐことに必至で、本来の夢「もの書きになりたい」が薄れかけていた――。